いばらきの、ことり記

鳥が好きな息子(10歳)との日々の暮らし、季節のこと。そしてときどき、弱った自分にかける言葉などを綴っています。

2016年12月

今年の締めは波崎と銚子。

快晴。風もない。
息子の希望で、2016年最後の鳥見の行き先は、
波崎・銚子方面です。

穏やかな海面に、やわらかな光が撥ねています。
キンクロハジロやホシハジロ、カモメ類が、
静かに休んでいました。

「あ、あれ、シロカモメかもしれない!」
と息子がいい、写真でも確認してみたところ、
その通り。初めて見る鳥です▼

20161231シロカモメ

港に移ると、
シロエリオオハムの姿が見えました▼

シロエリオオハム

アビ類は首が太く、がっしりとした体つきです▼

シロエリオオハム2

晴れた日に見るのは初めてで、
魚の鱗のような模様をじっくり見られました。

遠くてぼけぼけですが、ハシジロアビも発見▼

ハシジロアビ

また初めての鳥です。
大みそかに立て続けに初の鳥に会えるとは、 うれしい限りです。

「かわいいのが撮れた」と息子が見せてくれた、
目力の強いウミネコ、おもちバージョン▼

20151231ウミネコのおもち

   *

さて、銚子港に移動すると、
ホシハジロが群れていました。
メスを見るのは久しぶりだと、
息子はとても楽しげです▼

20161231ホシハジロ群れ

ヒメウが数羽確認できました。
真っ黒でちょっとオシャレな感じのする鵜です▼

20161231ヒメウ

今日は、ほんとうに穏やかで、
冬のやさしい日の光と空の青が水面に映えて、
とても美しかった。

イソヒヨドリにも会えました。
オスの若鳥じゃないかなというのが、
息子の見立てです▼

20161231イソヒヨドリKK

帰ってきてから写真をよくよく見ると、
右足に釣りの仕掛けが絡まっていました▼

20161231イソヒヨドリ

こういうのを見ると、申し訳なくなります。

ちなみに今日、息子は憧れのカモメを探していました。
それはクロワカモメでした。でも全くわからず。
近くでカモメを見ていた方の話では、
しばらく見ていないから、
もう死んでしまったのではないかとのことでした。

かわりに最後、カナダカモメと、
本日3つめの初めての鳥・ワシカモメを見られました▼

20161231ワシカモメ

   *

ところで今日は、
銚子の道がいつもより混んでいました。
「なんだろうね?」と首を傾げていたのですが、
考えてみると、今日は大みそか。
明日のごちそうを買いに、
海の幸を買いに来た人で混雑していたのでした。

なるほどと思い、鳥目的に港へ来た私たちも、
実家へのお土産に、マグロの塊を買いました。

今年ももうあと少し。
来年は酉年です。
いい年になりますように。
たくさんの鳥を見られますように。


歳末の洞峰公園。

冬休み、鳥を見に行こうと思っていたけれど、
私も息子もなんだかだるくて、
遠出は取り止めです。

いつもの公園も、午後になってやっと出かけました。
年も押し迫っているせいでしょうか。
普段の休日に比べ、静かな公園でした。

今年はアトリが多いです▼

20161230アトリ2

アトリもなんだか黄昏ている感じ▼

20161230アトリ3

仕事納めの日、八ヶ岳で撮ったという
アトリの写真を送ってくれた方がいました。
あたりの静けさまで一緒に送られてきた感じで、
うれしかったです。

西大通り沿いの生垣で、息子が、
「ママ見て! 盆栽みたいな花が咲いてるよ」。
盆栽みたいな花とは・・・木瓜(ぼけ)でした▼

20161230木瓜の花

これまでは時折
木の枝にとまっていたビンズイが、
10羽ほどの群れで地面を歩いているのを、
今シーズン初めて見ました。
ビンズイは、どこか気品を感じます▼

20161230ビンズイ

緑の広場の東屋あたりを縄張りにしている
ジョウビタキ♀▼

20161230ジョビ♀3

正面顔も▼

20161230ジョビ♀2

かわいいけど、鳥も寒いんですよね。
冷たい風の吹くなか丸くなって、40度もある体温を
守っているんだなあと思いました。

ところで最近、息子はカモに凝っています。
夜な夜な、
『日本のカモ識別図鑑』



をめくっては、
雑種のページを何度も眺めて、
ときどき声を立てて笑っています。
母には、笑いのツボがどこにあるのか、
さっぱりわかりません(^^;

帰り際、その息子が最近見つけたという、
アイリングのあるオナガガモがいました▼

20161230アイリングのあるオナガガモ

今日はヤマガラも、
沼の近くにやってきていました▼

20161230ヤマガラ2

エサを足で押さえながら食べている様子は、
相変わらずかわいいです▼

20161230ヤマガラ

「明日はふたりとも元気で遠出できるといいね」
とふたりで話しながら、
夕方は洗車に行ってきました。

伊豆沼探鳥記5~蕪栗沼へ。

宮城2日目。
伊豆沼を一周したあと、
せっかく宮城まで来たのだから、
別のところにも行ってみたい気持ちになり、
予備知識はありませんでしたが、
シジュウカラガンを目当てに、
蕪栗沼に寄ってみることにしました。

伊豆沼から車で約30分。
蕪栗沼は、湿地帯に囲まれた、
私や息子にとって、とても好みの場所でした▼

蕪栗沼2

採餌中のマガン

もはやとても疲れてしまっていて、
見る鳥ごとに写真を撮ろうという元気が
残っていませんでしたが、
ちょっと移動する度マガンの群れが見え、
コチョウゲンボウの姿も頻繁に見られました。

このあたりでは、チョウゲンボウより
コチョウゲンボウのほうが多いのだとか。

息子が見たがっていたシジュウカラガンは、
残念ながら探せませんでしたが、
オオヒシクイやハクチョウなどの大型の鳥が
ごろごろといる湿地帯のこの雰囲気。
本当によかった▼

蕪栗沼

と、上の写真で気が付かれたでしょうか。
マガンやハクチョウのあいだを、
盛んに行き来しているサギがいます。

これがなんと、
私も息子もずっと見てみたかった
ヘラサギでした▼

ヘラサギけんけん

大きいくちばしもさることながら、
太い脚が力強いこと。

貝をゲットしてうれしそう!(に見える)▼

貝を捕まえたヘラサギ

帰り際、「ここに住みたいね」と息子。
気に入った場所では、必ずこの言葉が出ます。

伊豆沼も素敵でしたが、
もし今度東北に来ることができたら、
蕪栗沼周辺をゆっくり回りたいと思います。

もともと東北が大好きとはいえ、
孫のために宮城についてきてくれた父に感謝しつつ、
伊豆沼探鳥記、これにておしまいです。

伊豆沼探鳥記4~朝焼け。

「夜、ガンやハクチョウの声が聞こえてきて、
それがまたいいんだよ」
宿を勧めてくれた人が話してくれたので、
伊豆沼の畔で迎えた夜は、
それをとても楽しみにしていました。

そうして、本当に情緒的でいい響きだなあ、
と、耳を傾けながら横になったのでしたが・・・。

「グワッグワッ」「ギョエッ」「ギョギョ!」。
コゥ、コゥ、コゥというくぐもった声の合間には、
思わず苦笑してしまうほど、
仲間内で争う声が響いてくることに、
私も息子も気が付いてしまいました。

というわけで、
鳥たちだって、そりゃ生きてりゃケンカもするわな、と、
妙に納得しながら眠りについた、その翌朝。

 *

息子とともに頑張って6時に部屋を出て、
雁の飛び立ちを見に出かけました。

夜明けの伊豆沼3

マイナス3度の寒い朝で、
息子は震えあがっていましたが、
ハクチョウたちは、ゆったりと朝を迎えています。

しばらく待っていると、朝焼けが濃くなるなか、
雁たち(画面右上)が飛び立ちはじめました▼

伊豆沼の夜明け4

どんどんどんどん、
グループごとに飛び立っていきます▼

マガンの飛び立ち

地元の方いわく、「今日の飛び立ちは、
あんまり一気にはいかなかったなあ」
とのことでしたが、それでもとても美しかった。

普段自分たちが過ごす朝とは
まったく違う景色があることを、
改めて感じることができました。

  *

といいつつ、その後。
張り切って早起きはしたものの、
「ホントに寒すぎて、もうダメ」
という息子のために、
コンビニに足用カイロを買いに出かけました。
人間の社会も、ありがたいものです。

伊豆沼探鳥記3~夕暮れ。

24日、16時。
日没が近づいてきました。
次々と、雁たちが沼に帰ってきます。

すぐ上をこんな感じで飛んでくると、

マガン2

羽ばたきの音がキシキシキシ・・・と、
耳に、体に、響いてきます。

空を飛ぶ鳥は
軽々と飛んでいるように見えるけれど、
この音は、胸にも響きます。

マガン1


群れがどんどん飛んできて、
Vの字が竿になり、またVになりしながら、
塒である沼に帰ってくる雁たちが、
どの方向からも見えました。
そして、沼の上空に着くと高度を落とし、
ばらばらばら・・・と水面に降りる。

私がカメラを下したのを見て、息子が
「これは撮るものじゃなくて、見るものだね」と。
そう、私もこれは撮るよりも、
見ていたいものだと思いました。

それにしても、
「これは撮るものじゃなくて、見るもの」って、
息子が9歳であることを、
ときどき忘れそうになります。

  *

とはいえ、ふだんはまだまだ9歳の男の子。
その日の宿では、
はじめての2段ベッドに大はしゃぎ。
部屋に入るなり、上の段に、
するすると上がっていきました。

二段ベッド2_LI

ギャップに惚れるね(親バカ)。




伊豆沼探鳥記2~カワアイサ、オジロワシ

マガンの飛び立ちの時間まで、
伊豆沼のまわりをドライブしながら、
よさそうなところを見て歩きました。

ノスリはほんとうによく見かけます▼

ノスリけんけん

背中に針金が突き刺さったように見える
オナガガモを発見。
「なにこれ!?」と嫌な気持ちになりましたが、
これは調査のための発信機で、
いたずらをされているわけではありませんでした。

電波発信機

アイサ類を期待しましたが、
なかなか会えません。
オナガガモ、マガモ、コガモが多いようです。
「ヒドリがまったくいないのが驚き」と、
息子がしきりに言っていました。

オシドリ♀とミコアイサ♀、カワアイサ♂が
一瞬見えましたが、写真は撮れず。
今年の目標のひとつが、
「カワアイサをしっかり見る」だった息子は、
すごく悔しそうです。

で、粘っていると、空高くに▼

オジロワシけんけん

「オジロワシ!」
息子の鼻の穴が大きくなります。
姿を追っていると、2羽いました▼

オジロワシけんけん2

オジロワシけんけん4

オジロワシけんけん3

遠くて表情などは見えませんでしたが、
トビとけん制し合いながら
冬空を飛び回るオジロワシを楽しめました。

カワアイサはなかなか出てこない…
と諦めかけたとき、空を飛ぶカワアイサを
息子が発見。
また鼻の穴がふくらむのを見て、
母としては、じいじが孫のために力を貸してくれ、
遠すぎて無理と思っていた宮城まで来られて、
本当にうれしく思いました。

オジロワシよりさらにボケボケながら、
息子が写真を撮っていました▼

カワアイサけんけん

ほか、印象に残ったのは、ハヤブサ。
カラスを猛然と追いかける、
そのスピードと飛行能力を実感しました▼
捕食者ハヤブサ

それにしても、宮城の風は冷たいこと。
足も手も、寒さでちぎれそうに感じて、
瘦せっぽちの息子は相当寒がっていました。


伊豆沼(宮城県)探鳥記1~カモが小さい。

運転好きの父が運転を買って出てくれたので、
以前から行ってみたかった、
宮城県の伊豆沼に行ってきました。

目当ては、マガンの飛び立ちと塒入り、
まだ見たことのないオジロワシ、
息子の憧れのカモ、カワアイサなどなど。

長い長いドライブの後、沼の周辺に着くと、
田んぼで採餌したり休んだりしている
マガンやオオハクチョウが見えてきました▼

伊豆沼周辺の田んぼ

茨城にもオオヒシクイがくるので、
雁行が見られるのですが、
数が違う。
ちょっと車で走ると、そこら中にいます。

白鳥、マガン

幼鳥がエサを食べている間、
大人が見守り中のようです▼

大人は見張り

初めてなので、どこがいいポイントなのか、
探り探りですが、
マガンやオオハクチョウの大きさに
目が慣れてしまい、
カモがすごく小さな鳥のように思えてしまうまで、
さほど時間はかかりませんでした。